【動画撮影初心者向け】iPhone14 Pro/Pro Maxのおすすめカメラ設定について解説

【動画撮影初心者向け】iPhone14 Pro/Pro Maxのおすすめカメラ設定について解説

皆さん、こんにちは。
株式会社火燵です。

今回は【動画撮影初心者向け】iPhone14 Pro/ProMaxのおすすめカメラ設定について解説していきます。

◆タイムコード
0:00 OP
0:35 フォーマット
1:03 Apple ProRes
1:19 ビデオ撮影
2:19: PALフォーマット
2:46 手ぶれ補正(拡張)
3:08 アクションモード低照度
3:42 HDRビデオ
4:26 FPS自動調整
5:12 カメラをロック
5:28 スローモーション撮影
6:07 シネマティック撮影
6:26 ステレオ音声を録音
6:59 グリッド
7:21 前面カメラを左右反転
7:38 フレームの外側を表示
7:50 マクロ撮影コントロール
8:12 おすすめカメラ設定

◆カメラ設定の解説
まずiPhoneの設定画面を開いて下の方に進んでいくと、「カメラ」という項目があるので、こちらからカメラの設定を行っていきます。

◯フォーマット
フォーマットの選択肢には「高効率」と「互換性優先」があります。
高効率はファイルサイズを小さくすることができるので、iPhoneの容量を節約したい方は選択してください。ほとんどの方は高効率を選択すると思います。
PCやスマホなど、色々なデバイスに移した時に写真や動画が表示されないことがある場合は、互換性優先を選択するようにしてください。

◯Apple ProRes
こちらに関してはプロがよく使うビデオ形式になっていて、映像は綺麗になりますが、ファイルサイズが大きくなります。
仕事として動画を納品する場合(特にショート動画)や、観光地などを美しく撮影したい方はチェックを入れてください。

◯ビデオ撮影
ここではビデオの撮影形式を色々選択することができます。
720pや1080p、4Kというのは解像度のことで、映像の大きさを表します。※画質の良さではないです。
わかりやすく説明すると、720pだと合計720個のLEDがついていて、4Kだと合計4000個のLEDが付いているということです。解像度が大きくなればなるほど、ファイルサイズも大きくなります。

30fps、60fpsと書かれているのはフレームレートのことです。
fpsというのはフレームパーセカンズという意味で、1秒間の動画が何コマで構成されているのかということになります。
一般的な映像は1秒間に30コマで構成されています。
60fpsだと1秒間に60コマなので、2倍速スローにしてもなめらかに動きます。少しゆっくり見せたい場面がある場合は60fpsを選択してください。

基本的には1080p/30fpsで撮影するのがおすすめですが、iPhoneの容量が大きい方や綺麗に撮影したい方は4K/30fpsや4K/60fpsを選択してください。

◯PALフォーマットを表示
この機能にチェックを入れると、ビデオ撮影の項目のところにPALというのが表示されます。ヨーロッパやアフリカ、中国は日本とテレビ形式が違うので、海外のテレビで撮影した動画を放送する場合はチェックを入れてください。
日本国内のテレビやYouTubeにしかアップしない場合は、PALのチェックは外してください。

◯手ぶれ補正(拡張)
こちらは手ぶれ補正をさらに強化してくれる機能になります。手ぶれが多い撮影をする時に、一度普通に撮影してみたが、もう少し手ぶれ補正して欲しい時にチェックを入れるのが良いと思います。
ただ、画角のクロップされる面積が大きくなったり、画質が少し荒くなる可能性があるのでこの辺りのバランスを考慮してください。
※クロップ:画角の端の部分がカットされて見えなくなること

◯アクションモード低照度
「アクションモード」は基本的に屋外で使うことを想定していますが、暗い場所でアクションモードを使って撮影する場合は、このチェックを入れることで手ぶれ補正を少し減らして、映像の明るさを確保してくれるようになります。
暗い場所で手ぶれが多いシーンを撮影する際はチェックを入れて試してみてください。

◯HDRビデオ
この機能にチェックを入れると、最高60fpsのビデオを10bitのハイダイナミックレンジで撮影することができます。
ビデオカメラは極端に明るいシーンと暗いシーンを同時に撮影するのが苦手ですが、ハイダイナミックレンジというのはそれを1つの映像で同時に撮影します。さらに10bitなので表現できる色の範囲がかなり広く、色のグラデーションがなめらかに表示されます。

ただこの機能は色や明るさを編集で調整することを前提としているので、色味を編集して映画風の世界観を演出したい方などはおすすめですが、初心者の方で明るさや色の調整ができない方はここはチェック入れないでください。

◯FPS自動調整
こちらは30fpsか60fpsに設定して暗い場所を撮影した場合、フレームレートを自動的に24fpsに落として動画を見やすくするという機能です。
厳密に言うとシャッタースピードを変えているはずですが、こちらの機能にチェックを入れておくと低照度の動画が見やすくなるので、夕方や夜間の撮影をする場合はおすすめです。

◯カメラをロック
こちらは動画を撮影中に間違えて写真モードやスローモードにしてしまったというミスを防ぐための機能です。撮影時にみだりに撮影設定を変えたり、写真やスローモードを切り替えたりしないと思うのでチェックを入れておくと良いと思います。

◯スローモーション撮影
こちらは1080pのみ選択できるようになっていますが、1秒間に何コマで撮影するかということになります。

基本的に1秒間は30コマで構成されているので、120fpsで撮影した場合は4倍スローが可能、240fpsで撮影した場合は8倍スローが可能ということになります。
運動やスポーツをしているシーンなど、とにかく早く動くものを少しでもゆっくり撮影したい場合は、こちらのスローモーションを選択して撮影してみてください。

◯シネマティック撮影
こちらは1080p/30fpsがデフォルトのスタイルになっています。
4K/24fpsにすると映画風に撮影することができます。4K/30fpsにすると少しファイルサイズが大きくなるので、iPhoneの容量や撮影したいシーンに合わせて選択してください。

◯ステレオ音声を録音
ここはチェックを入れておいた方が良いと思います。入れてない場合はモノラルになるので、音声が1つのファイルしか生成されません。
ステレオを入れておくとテレビのように右と左にスピーカーが付いているものは、右と左で違う音を出力して立体感があるように聞こえますが、モノラルの場合は左右から同じ音が出力されるので、臨場感のある音声にはなりません。
なのでステレオ音声にチェックを入れておくことをおすすめします。

◯構図
グリッドに関しては、チェックを入れておくとカメラモードに切り替えたときに、縦と横にそれぞれ2本のラインが引かれます。
これは三分割構図といい、初心者の方が安定した美しい映像を撮影する時に必要になる構図のガイドラインです。
この線や交点の上に大事な商品や被写体をおくと、構図が安定して上手く撮影することができます。

◯前面カメラを左右反転
これはインカメで自分の顔を見ながら撮影する時に、文字が反転して見える場合にチェックを入れることで、普通に見えます。文字や顔等の左右反転が気になる方はチェックを入れておいてください。

◯フレームの外側を表示
こちらは写真を撮影する時に上側と下側にある黒い部分を半透明にするかどうかという設定になります。気になる方はチェックを入れておくと良いと思います。

◯マクロ撮影コントロール
こちらは写真や動画撮影時にカメラが被写体に近くなると、自動で超広角レンズに切り替えてマクロ撮影(至近距離撮影)ができるという機能になります。
こちらは初心者の方もチェックを入れておけば、至近距離で商品や被写体を撮影する時に便利なので、チェックを入れておくと良いと思います。

◆初心者の方に向けたおすすめのカメラ設定
◯フォーマット
・カメラ撮影:高効率
・Apple ProRes:OFF

通常の撮影では、容量の節約のため「Apple ProRes」は切るようにしています。
ただ、ショート動画などお客様に撮影した動画を納品する場合はここをチェックしています。

◯ビデオ撮影
・通常撮影:1080p/30fps
・スローモーション撮影:1080p/240fps
・シネマティック撮影:1080p/30fps
・PALフォーマットを表示:OFF
・手ぶれ補正(拡張):ON
・アクションモード低照度:OFF
・カメラをロック:ON

デフォルトは1080p/30fpsで撮影することがほとんどです。検証動画などで少しだけスローで見せたいシーンがある場合は60fpsで撮影するようにします。
「スローモーション撮影」を使用する時はなるべく早く動くものをゆっくり撮影したいので、フレームレートは高く設定しています。
「シネマティック撮影」は容量の問題で1080p/30fpsにしていますが、より映画風に撮影したい場合は4K/24fpsがおすすめです。
「手ぶれ補正(拡張)」に関しては、Premiere Proのワープスタビライザーで手ぶれ補正しても良いと思いましたが、基本的には撮影時から手ぶれを防ぐ方が良いのでチェックをしています。
「アクションモード低照度」は暗い場所で手ぶれが多いシーンを撮影する際はチェックを入れても良いと思いますが、基本的に暗いシーンの撮影ではiPhoneを使わないので切っています。
「カメラをロック」は撮影時に画面に指が当たって、カメラモードが切り替わっていると良くないのでチェックをしています。

◯その他
・ステレオ音声を録音:ON
・グリッド:ON
・前面カメラを左右反転:ON
・フレームの外側を表示:ON

以上、iPhoneの容量が256GBまでの方はこの設定で撮影するのが良いと思います。
撮影してもファイルをすぐにパソコンやクラウドに移す方は4Kなど画質が良い形式で撮影してみてください。

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